村長コラム:コロナ抑止のカギは正しい情報と受容力(令和3年7月)
お知らせ
新型コロナウイルス感染拡大に伴う3度目の緊急事態宣言は、延長期間を経て解除に至りました。ワクチン接種も着実に進んでおり、おぼろげながら長いトンネルの出口が見えてきたようです。すでに国民の4~7割が2回接種を終えているアメリカやイギリス、イスラエルなどでは、新規感染者数や死亡者数が大幅に減少しています。
とはいえ、わが国のワクチン接種は緒についたばかり(6月21日現在の接種完了者は対象者の4%)。気を緩めることはできません。また、コロナワクチンは驚異的な早さで開発されたこともあり、その働きの度合いについて検証し切れていない面があり、関連情報が誤解されているケースも散見されます。
特に注意すべきは、このワクチンの効果です。発症は防ぐものの、感染予防の効果は明確になっていません。元気だからと軽率に行動すれば、ワクチン未接種の方の健康を危険にさらすことになります。また、十分な免疫を得るまでには2回目の接種から1~2週間を要すること、5%の人はワクチンの効果を得られないことも見落とされがちです。大切な人の健康を守り、コロナを確実に抑止するために、ワクチン接種後もマスク着用などの衛生対応は継続せねばなりません。
新型コロナウイルスは、私たちの想像力や受容力を問う存在です。コロナワクチンをめぐり、打たない選択をした方への差別、逆に年少者の接種を推進する自治体への抗議など、新たな分断が生まれています。どちらも出発点は「命を守りたい」との思い。折り合いを付けられないはずはありません。
求められているのは、他者を思いやる気持ち。中札内村は、そんな優しさと穏やかに包まれた美しい村でありたいものです。幸せの輪を広げるべく、努力して参ります。
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