村長コラム:音読のすすめ(令和3年10月)

お知らせ

 活動量計を使った健康づくり「健康ポイント事業」の登録者が全村民の2割800人を超し、健康志向の強い住民の割合が全国的に見ても高い中札内村。超少子高齢化に伴う課題が山積する中、福祉を担う立場の者としては心強い限りです。今後は、健康づくりの総合力を高めていかねばなりません。健康維持に関わる要素は様々で、特に40歳ごろから加齢とともに失われる筋肉のトレーニングは重要です。実は、歩行だけでは筋肉の減少を抑えることができないのです。
 適切な運動や栄養を取り入れることで筋肉を増強できますが、見落とされがちなのが、のどの筋肉。ものを飲み込む力に関わり、この機能が衰えると食べ物やだ液が誤って気管に入り、「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」を引き起こすことがあります。日本人の死因上位に入る怖い病気で、年間4万人以上が亡くなっています。
 のどの筋肉をきたえるには、会話や歌うなど声を出すことが効果的です。声は使わなければ老化し、顔の筋肉まで衰えていきます。お話し好きな方やカラオケを楽しまれている方に若々しい人が多い印象なのは、そういった理由があるのかもしれません。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、社会生活において声を出す機会が制限される場面も増えてきました。工夫が必要です。
 近年、注目を集めるのが「音読」です。一人で好きな時に取り組める手軽さがあり、文章を読むことで認知機能もきたえられます。読む素材は問わず、うまく読めなくても問題なし。意識すべきは背筋を伸ばし、口を大きく開くこと。1日3分(1分×3回でもOK)で十分な効果が得られると言います。かくいう私も10年以上、音読を続けています。
 手始めに、今読まれているこの最終段落を音読してみてはいかがでしょうか? まずは一歩を踏み出すことが大切です。
 

最初は時間を気にせず、出来るところから。音読に関連する書籍も発行されています

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