村長コラム:寒風のソウルで心温まる(平成30年4月)
十勝選手の大活躍など日本中を沸かせた平昌五輪&パラ五輪が閉幕しました。開村70周年事業として、女子パシュート優勝などを現地観戦した中札内中学校生徒6人も、貴重な経験を得た様子。「トップアスリートの滑りに勇気をもらった」「行かせてくれた親への感謝を忘れない」などの感想が聞かれたほか、「自分も将来、あの舞台に…」と夢への背中を押された生徒も。彼らが、一回り成長して帰ってきてくれたことを嬉しく思います。
さて今大会、村民栄誉賞を受けた押切美沙紀さん(25)が、スピードスケート女子5,000メートルで大健闘されたのはご存知の通り。ここではもう一人、選手団主将・小平奈緒さん(31)のメダル獲得を陰で支えた中札内村関係者を紹介します。バンクーバーとソチの両五輪にスピードスケートで出場した村民栄誉賞受賞者、石澤志穂さん(31)です。
現役引退後、短大で栄養学を学んでいた石澤さんは、次なる目標を「メダルを取りたい選手のサポート」と公言していました。夢実現のチャンスは、まもなく到来。小平さんに「笑顔もすばらしい最強のサポーター」と請われ、アシスタントマネージャーに就任したのです。スケートを通して知り合った2人は「いっしー」「なお」と呼び合う中学時代からの親友でした。 ※2人の仲の良さは小平さんのツイッターをご参照ください。
押切さんの応援で韓国にいた私は、石澤さんと食事する機会を得て"メダル獲得"を祝福。石澤さんからは「中札内村に恩返しをしたい。何かあれば協力させてください!」と村民冥利に尽きる申し出をいただきました。ピリ辛のカルグッス(韓国風うどん)をすすりながら、身も心も温まるひと時でした。
押切さん、石澤さんの活躍を力に変えて、新年度も頑張ります。日本一の村「中札内」の実現に向け、今後もご協力ください。