村長コラム:陳腐化した常識から脱却へ(平成30年5月)

人口減少と超高齢化が着実に進行していることを示した国立社会保障・人口問題研究所の人口推計について報じるメディア

私が社会人の一歩を踏み出したのは、平成に入ったばかりのバブル経済崩壊直前。文書作成が手書きからワープロ(ワードプロセッサ)に移行し始めたころ。以後、社会の変遷は急でした。冷戦終結でグローバル化の波が押し寄せ、日本経済は「失われた10年」と呼ばれる長期不況に陥りました。少子・高齢化が重要課題となり、情報通信技術(ICT)の発展は産業構造を変え、社会のニーズは多様化しました。そんな激流のごとき平成の世も、いよいよ残すところ1年となりました。

今、私たちは大きな転換期にいます。過日公表された国立研究機関の2045年までの人口推計は、新時代への決意を促すものでした。北海道では全市町村の5割で人口が半減し、道内人口の65歳以上が占める比率は43パーセントに上ります。5年前の調査時より出生率が改善して人口の減るペースは緩んだものの、日本が急速な人口減少・超高齢化社会へ進む潮流は変わっていないことを再認識しました。

今後、社会の変容速度はさらに加速すると思われます。人生100年時代を豊かに過ごすため、健康長寿への早期の備えが必須に、加齢はスキルアップと受けとめる人生設計が常識となるでしょう。ICTやAIがさらに進展し、働き方を含めたライフスタイルはまるで違ったものになるかもしれません。

人は、変化を恐れるものです。しかし、中札内村を悲観する必要はありません。わが村も22パーセント減の人口予測(3966人→3067人)ですが、本村が誇る美しい景観、基幹産業・農業を支える良質な土壌や水などの豊かな環境は、持続可能性に満ちています。

求められているのは、自ら変化に応じた意識改革を図ること。陳腐化した常識にとらわれぬよう感度を高め、適応力を高めていくことです。「日本一魅力的な村」実現へ、変化を追い風に。もちろん私たち役場職員が、率先して既成概念から脱却することを誓って。

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