村長コラム:最悪に備えよ!(令和元年9月)

防災・危機管理トップセミナーの風景

道東沖の千島海溝が引き起こす超巨大地震に警鐘を鳴らす北海道大学大学院理学研究院の高橋浩晃教授。そのエネルギーは胆振東部地震の1千倍とされています(7月26日、防災・危機管理トップセミナー)
 
胆振東部地震発生から9月6日で1年。犠牲となられた方々に改めて追悼の意をささげます。そして、私にとってもこの災害は忘れえぬ出来事の一つ。ブラックアウトという異常事態を経験したことはありますが、実妹の死去(5日)したその夜の災害だったのです。葬儀場に発電機がなく、ロウソクを灯しての通夜となったあの日の光景は今も脳裏から離れません。

 災害対応の第一線に立つ責任者としては貴重な経験でした。危機管理に「最悪に備えよ」という格言がありますが、身を持ってその意を味わいました。北海道からの災害専門職員派遣やドローン導入などの防災強化を図ってきましたが、強靭化への取り組みは村政運営における最優先事項であることを明確に思い知らされました。

 私たち人間には、地震や台風など災害をもたらす強大な自然の力を完全に防ぐ、ゼロにすることはできません。しかし、事前の準備、事中や事後の対応、ハードとソフトの充実など英知を絞った社会的な対応により、被害を小さくすることは可能です。

 大切なのは、正しい知識の習得。例えば、災害の犠牲者は夜間に集中しているイメージがありますが、実は無茶な行動をしがちな昼間と犠牲者数にほぼ差はありません(洪水では、30センチ程度の浅さでも流速次第で流されるケースがある)。また、思いもよらない場所での災害はまれなため、ハザードマップで自分の居住エリアのリスクを把握しておくことも万が一の際の力となります。
 そして、やはり最も重視すべきは災害への心構えを随時、引き締めること。いつか来る災害は、まさかのタイミングで襲ってくるもの。「自分だけは特別」と思わず、自分事として災害をとらえてください。私たちも定期的に情報をアップデートし、皆さんに繰り返しお伝えしてサポートしていきます。

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