村長コラム:日本人の持続可能性(令和2年2月)

新聞スクラップや話題の書籍

昨年収集した情報の一部。確かな指針を打ち出すべく、今年もアンテナを高くして研さんに励みます


2020年も早1カ月。改めて本年もよろしくお願いいたしします。

仕事始めの訓示、成人式の式辞を述べるにあたり、年末年始は特に情報収集に力が入ります。役場組織のビジョンで何を示すか、中札内村で育った若者たちにどのような激励を贈るか、毎年、悪戦苦闘しています。一方で、一年分の新聞スクラップや話題の書籍、雑誌などを手繰って知識を整理し、アウトプットを試みることは、自らの成長につながる貴重な機会でもあります。

令和に入り、目にする機会の激増したビジネス用語がいくつかあります。
SDGs(持続可能な開発目標)
ESG(環境・社会・企業統治)
エシカル(倫理的)

いずれも、その根底にあるのは社会全体の利益や利他性を重視する理念。その潮流は、地球温暖化対策やプラスティック削減の強化、年中無休の24時間営業や食品ロスへの批判といった社会問題として顕在化しました。企業トップのメッセージからも、大量生産・消費から脱し、社会的価値や環境的価値を高める決意が読み取れます。この動きは今後、さらに勢いを増すことは間違いありません。

さて、横文字ばかりがメディアをにぎわしていますが、今の世の流れは本来、日本人の得意分野だと思うのです。「もったいない」は環境保全の思いを端的に表す世界共通語として注目され、「お疲れさま」「お互いさま」「お陰さま」の3つの「さま」は思いやりや感謝、敬意にあふれています。どれも英語にはうまく訳せない日本独特の表現。このような言葉を生む私たちの精神性は、持続可能性にあふれているはずです。

「美しい村」づくりをその証左に。中札内村は世界の先頭に立ち、豊かな未来へ続く歩みを着実に重ねてまいります。

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