村長コラム:同世代の男性諸君へ!(令和2年3月)

#止めるぞ風しんポスター

ラグビー日本代表を起用した厚生労働省の啓発ポスター「#止めるぞ風しん」。
予防事業の内容を分かりやすくまとめた短い動画もありますので下記リンクをクリックしてアクセスください。

昭和37年度から53年度に生まれた男性、もしくはそのような男性をご存じの方にぜひ知ってほしいことがあります。風しん抗体を持っているか否かを確認する、簡単な無料検査を受け(させ)てほしいのです。

風しんは発熱、発疹、リンパ節の腫れを特徴とするウイルス性の発疹症。大人がかかると子どもより症状が重くなる場合もありますが、何より避けたいのが妊婦の感染です。おなかにいる赤ちゃんに先天性風しん症候群(難聴や心疾患、白内障、精神や身体の発達の遅れ等の生まれつきの障がい)を引き起こす可能性があるのです。風しんは感染力が強く、無症状でも他人にうつすことがあります。予防接種が最も効果的な対策で、2010年には流行を抑制できるようになりました。

しかし、18年から風しん患者数が激増。中年男性が圧倒的に多いことが分かりました。実は、今の40~50代男性の多くに公的な予防接種が行われておらず、抗体(免疫)保有率が低いのです。風しん排除を目指して国は昨年、問題となる世代の風しん抗体検査受診、および抗体保有していない人への予防接種を無料で受けられる事業を始めました。ただ、受診率の全国平均はいまだ2割に満たず、関心が高まっていません。

この現状の打破へ、事業を推進すべき立場にある中札内村役場では対象全職員の抗体検査受診、さらに抗体を持たない者の予防接種も完了しました。「日本で最も美しい村」としては今後、子どもとその家族を守る美しい行動の輪を広げるべく、村内の事業所などにも強く協力を求めていく考えです。

無料事業の対象となる方には、世代に応じて2カ年に分けて無料クーポン券を配布しています。すぐに欲しいという方、もしくは無くしてしまったという方は遠慮なく村福祉課にお問い合わせください。力を合わせて新しい命を守りましょう。

このページの情報に関するお問い合わせ先

中札内村役場

総務課 企画財政グループ
TEL. 0155-67-2491