村長コラム：我が身を“武器"に（令和2年8月）

最先端の研究をもとに体の驚くべき仕組みを紹介するテレビの人気シリーズ「NHKスペシャル『人体』」。先月、その特別編として「人体×ウイルス」と題した最新作が放送されました。地球に生命が誕生して以来、40億年にわたってウイルスとの闘いが続いていること、その結果として生み出された優れた防衛ネットワークシステムが「免疫」であることなど、とても興味深い内容でした。
　免疫システムは、体内にウイルスや細菌などの異物が入り込むと、それを検知して退治する機能。日常生活においては、新型コロナウイルスを含めて目に見えぬ小さな外敵が常に体内への侵入を試みてきたりするほか、健康な人でも毎日数千個のガン細胞が体内で生み出されています。これらが悪さをしないよう縁の下で奮闘しているのが免疫であり、健康維持には自らの持つ“武器”である免疫にしっかりと働いてもらわねばなりません。
　番組に出演した山中伸弥教授（iPS細胞を開発したノーベル賞受賞者）によると、免疫力を高める方法はまだ分かっていないものの、低下させずに維持する方法はあるそうです。それは「十分な睡眠」「バランスの良い食事」「適度な運動」だと言います。
　中札内村が進める健康施策「七色献立プロジェクト」も、良質な食と運動を通して村民皆さんに健やかな生活を送ってもらうことが目的。8月は、ウォーキング企画「健康ポイント事業」と連動し、野菜豊富なメニューを村内飲食店に提供してもらうイベント「七色野菜　彩りプラス」が始まります。地域経済を元気にしながら、自らも健康に。もちろん、提供メニューは健康ポイント事業に参加していなくても味わうことができます。ご賞味ください。