村長コラム:流行語から振り返る2020(令和2年12月)

2020年も残り1カ月。12月号恒例「流行語大賞候補(12月1日結果発表)から振り返るこの一年」。今年もお付き合いください。
 さて、2020年を語る上で避けて通れないのが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)。ノミネート30語のうち、実に半数以上の17語をコロナ関連が占めました。五輪への高揚感にあふれていた年初を思うと隔世の感があります。
 感染拡大初期の苦みとして思い出されるのが<自粛警察>。未知なるものへの恐れは、いとも簡単に人を不寛容で攻撃的にさせるのだと思い知らされました。社会生活に不可欠な医療従事者や介護士、小売店員、物流関係者など<エッセンシャルワーカー>への差別的言動も大きな問題となりました。行政としては、適切で科学的な情報をいかに住民と共有するかの重要性を考えさせられました。
 一方、コロナ禍には地方へのプラス面も。<テレワーク><オンライン〇〇>といった情報技術で物理的距離を埋める新たな生活スタイルが一気に普及し、<3密>でストレス過多な都会生活を見つめ直す人が増加。中札内村のように空港が近く、適度に「疎」のマチの優位性は大きく高まりました。
 また、<おうち時間>は娯楽の大ヒット作も生み出しました。任天堂のゲーム<あつ森(あつまれどうぶつの森の略称)>は、第46代米大統領就任予定のジョー・バイデン氏が選挙活動で使用するほどの世界的ブームに。漫画・アニメ<鬼滅の刃>は、ファンのすそ野を広げて人気が沸騰。歌舞伎さながらの<顔芸>で話題を集めたドラマ「半沢直樹」では、至近距離で怒鳴り合うシーンを懐かしく眺めた方も多かったのではないでしょうか。
 この一年を振り返り、明確になったことがあります。時代は、優しさと寛容さをますます求めているということです。皆さんとともに「美しい村」を磨き上げていきます。

このページの情報に関するお問い合わせ先

中札内村役場

総務課 企画財政グループ
TEL. 0155-67-2491