令和5年辞令交付式訓示(令和5年4月3日)
新型コロナウイルスと対峙して3年余り。様々な経験を乗り越えて、ようやくトンネルの出口が見えてきました。この間、中札内村は停滞することなく、この逆風を上手く活かし、大きく飛躍することができました。
健康増進や文化振興、環境保全、情報発信、最近ではマイナンバーカードの普及でも素晴らしい成果を上げました。職員の皆さんの奮闘に改めて感謝します。
新年度を迎えるにあたり、この3年間で自分たちのしたことを振り返ってみてください。様々な成果を上げましたが、何か斬新なアイデアや特別な取り組みがあったでしょうか。世の中の動きをしっかりとらえ、先駆者に学び、住民目線で施策を打つという基本作業を重ねただけです。
コロナのパンデミックとロシアのウクライナ侵攻は、私たちに大切な学びを与えてくれました。世界はつながり、変化し続け、これからも社会課題は複雑化する一方だということです。住民福祉の向上という私たちの使命を全うするために、私たちは成長し続けなければなりません。
成果を上げることも、成長することも、特別な能力は不要です。
公務員として、当たり前のことを当たり前にすること。住民参画を進めるために率先垂範してマチづくりに取り組むこと。そのレベルを上げることです。情報を集め、自分の頭で考えて、行動をブラッシュアップさせてください。
新採用の皆さんは、まず社会人としての当たり前を身に付けてください。今日、皆さんは時間に余裕をもって出社し、元気にあいさつし、謙虚に学ぼうという意識を持ってこの場に立ったはずです。今の気持ちを忘れず、その行動を継続できれば、1年後、皆さんは驚くような成長を見せているはずです。期待しています。
皆さんの可能性は無限です。そのことを信じ、歩みを重ねてください。可能性の開花は、皆さん自身にしかできません。優しさと穏やかさに包まれた「日本で最も美しく・健康で・文化的な村」に相応しい職員として、皆さんがさらに成長するのを楽しみにしています。
令和5年度もどうぞよろしくお願いします。