平成30年仕事始め式訓示(平成30年1月9日)
平成30年もどうぞよろしくお願いします。仕事始めにあたり、ともに頑張りたい事柄が3点あります。
1点目は、情報発信力と情報収集力の強化です。
どんなにすばらしい政策を実行しても、どんなにすばらしい観光資源を持っていても、それが知られていなければ存在していないのと同じです。今の情報化社会は、だれもが発信者になれます。スマートフォン一つで日本全国にPRすることができます。そして、情報発信する上でも、自ら情報を得て、知性を磨いてください。公務員は知識労働者です。知識労働者が能力を向上させる道は、経験を積むか、情報を得て知識を磨くかのいずれかしか方法はありません。特に若い職員の皆さんに、このことを十分認識していただきたいと思います。経験不足のハンデを埋めるためには、知性を磨く以外に道はありません。ぜひ、頑張ってください。
2点目は、ふるさと納税制度の可能性の追求です。
ふるさと納税は、財政力の強化、中札内村のPR、愛郷心の向上を図ることのできる大きな可能性を秘めた制度です。中札内村に納めていただいている額は大きくありませんが、ここをしっかり伸ばしたいと思います。そのためには、担当課だけの「他人事」と考えるのではなく「自分事」と考えることが大切です。まちづくりに関する総合力が問われているといえます。役場職員全員が先頭に立ち、多くの村民が関わることで十分に追い上げることが可能です。全国には1718の市町村がありますが、全国の3分の1、上位600位以内に入れば1億円を集めることが可能です。けっして不可能な目標ではありません。一緒に頑張りましょう。
最後の3点目です。先に述べたふたつのことを着実に実践するためにも、皆さんと目標の共有を目指します。
住民の幸せに貢献する組織とは、どうあるべきなのか。そこを目指す上での合言葉です。難しい目標を掲げるわけではありません。私たちの気持ちを一つにするスローガンを、皆さんの意見を伺いながら決めます。ぜひ、ご協力ください。
結びにあたり、戌年についてのお話を。
戌年には色々な意味合いがあります。十二支の11番目ということで「収穫を終え、次に向けた飛躍に備える年」との意味があるそうで、私はこれを支持します。開村70年を経て、新たな一歩を踏み出す年にしたいと考えます。また、今年は戊戌(つちのえいぬ)という年に当たるそうです。同じ気持ちが重なることで、その効果が大きくなるといわれています。プラスの思いが集まれば大きな前進を、マイナスの思いが集まれば大きく後退する可能性があるということです。
ぜひ、前向きな気持ちを一つにして、上昇気流を巻き起こす一年を実現させましょう。