所信表明(平成29年7月6日)村議会臨時会

村政運営に対する所信の一端を申し述べさせていただきます。

まずは、議員の皆さまに、この場をお借りして感謝申し上げます。皆さまのご指導を仰ぎながら村議会議員として2年間務め、政治経験を積ませていただいたことは、私にとってかけがえのない財産となりました。地域のニーズに即したまちづくりを進める上で、「住民の幸せを第一に考え、現場に足を運んで、住民の生の声を聞く」ことの重要性を、再認識させていただきました。ご厚情に、重ねて厚く御礼申し上げます。

今回の選挙でお示しした公約は、その「住民第一」「現場主義」を進める中で、形づくられたものです。目指しているのは「ともに支え合う共生の村」「活気にあふれ成長する村」「未来へ前進する希望の村」の3つの村の実現です。福祉の充実など暮らしやすさの向上や、産業振興によるまちなかのにぎわいづくり、子どものやる気をはぐくむ教育の拡充など32項目の約束を掲げました。中札内村をさらに前進させるべく、着実に取り組んでまいります。

住民の皆さまとの対話の推進や積極的な情報発信など、一部公約についてはすでに実践させていただいておりますが、予算を要する施策については優先度をしっかり見極めながら、初年度に着手する内容を精査して、今後ご提案させていただきます。

さて、人口減少社会の進展や少子高齢化、地方交付税の抑制傾向など、地方を取り巻く環境は厳しさを増しております。そのような状況下で、4千人の村民の幸せにいかに貢献するか、山積する行政課題をいかに解決していくかを考えたとき、村政のかじ取りを担う責任の重さを改めて痛感しております。

一方で、皆さまもご存じの通り、中札内村は農業や観光、教育などの面で北海道内でも屈指の大きな成果を上げており、まだまだ成長しうる潜在力を有しております。開村70周年という記念すべき節目に、生まれ育ったふるさとのさらなる前進のため、自らの人生をささげられることを、私はこの上ない喜びと感じております。

過疎指定を受けていない中札内村は、財政的に不利な面があるとされております。しかし、別の視点から見ると、これほど小さな村が過疎地域ではなく、活力にあふれた地域であると、国からお墨付きをいただいているとも言えます。何かがないことを嘆くことはやめ、他に誇れる素晴らしい財産を数多く持った、明るい未来の広がるマチであることを、自信を持ってアピールしていく発想の転換が今、求められているのではないでしょうか。

中札内で暮らすこと、中札内で働くこと、中札内の出身であることをだれもが誇りに思い、声高らかに自慢できる。そのような人がもっと増えるふるさとを実現し、中札内村が持続的に発展していくために、私たち役場組織は一丸となって知恵を絞り、汗を流して、まちづくりを進めていきたいと決意をいたしております。

もちろん、行政にできる仕事には限りがございます。村民の皆さま、議員の皆さまとしっかり手を携え、その英知をいただくことは、中札内村の成長戦略にとって必要不可欠です。10年先、50年先を見据え、おだやかで温かみある村民融和の村づくりのために、改めまして、皆さまのご協力をお願いいたします。

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中札内村役場

総務課 企画財政グループ
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