ピロリ菌検査

ピロリ菌検査は、ピロリ菌感染の有無を明らかにし、感染がある方には除菌治療につなげ、
将来、胃がんにかかるリスクを減らすことを目的とした検査になります。
※ ピロリ菌検査は、胃がんを直接的に発見する検査ではありません。胃がんや胃の病気にかかっているか調べるため、胃がん検診(胃バリウム検査や胃内視鏡検査)も併せて受診してください。

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)とは?

細菌の一種で、主に胃や十二指腸などの病気の原因となります。
乳幼児期に口から感染すると考えられており、大人になってからの感染は稀です。
感心している人は、上下水道が十分に整備されていなかった時代に生まれ育った50歳以上の方に多いですが、衛生環境の改善に伴い、若い世代では少ないとされています。

ピロリ菌に感染すると?

ピロリ菌に感染すると、必ず胃炎になりますが、症状がない場合がほとんどです。
一度感染すると、多くの場合、除菌をしない限り胃の中に住み続け、胃がんを発症する場合があります。
日本では、胃がんの原因の95%以上がピロリ菌によるものといわれています。また、胃・十二指腸潰瘍等の原因となることもわかっています。

ピロリ菌を調べる方法は?

村では、血液検査(抗体検査)で行います。
現在ピロリ菌に感染しているか、過去に感染したことがあると、陽性(+)になります。
※ 特定健診等、その他血液検査を伴う健(検)診を受診した場合は、その検体で検査をするため、新たに採血をする必要はありません。

対象者

今年度、40歳以上となる方
※ なお、下記に該当する方は、検査をすることはできません。

  • ピロリ菌除菌治療を受けた(受けている)方
  • 過去に、ピロリ菌検査を受けた方 (結果が陰性の方も含む)
  • 食道、胃、十二指腸疾患の治療中の方、または手術を受けた方
 
上記以外にも、健(検)診当日の問診結果やその他の検査内容などにより、検査できない場合があります。あらかじめご了承ください。

料金

1,000円
※ 年度末年齢70歳以上、村民税非課税世帯、生活保護世帯の方は、料金が無料となります。
※ 村民税非課税世帯の方は、税情報確認のため、同意書をご記入いただく必要があります。
  申込みの際に、お申し出ください。

受診できる検診等

※ 各リンク先を参照してください。

ピロリ菌検査の結果が陰性(-)なら、胃がんにならない?

結果が陰性(-)であれば、ピロリ菌はいないと考えられます。
しかし、胃粘膜の委縮が進むと、ピロリ菌が住めなくなり、結果が陰性(-)になることがあります。
この場合、胃がんになるリスクは高い状態です。
また、現在ピロリ菌に感染しているにも関わらず、様々な原因で陰性(-)となることもあります。
結果が陰性(-)であっても、胃がんになる可能性はありますので、定期的に胃がん検診を受診することが重要です。

ピロリ菌検査の結果が陽性(+)だったら?

医療機関で胃内視鏡検査を受け、除菌治療について相談することをお勧めします。
※ 萎縮性胃炎が進行していない段階で除菌治療をすると、将来、胃がんになるリスクを減らすことができます。
※ 医療保険適用で除菌治療をするためには、胃内視鏡検査が必須となります。

ピロリ菌の除菌治療はどのようにするの?

ピロリ菌の除菌治療は、2種類の抗生物質と胃酸を抑える薬を、1日2回、1週間続けて服用します。
約70~80%の方が、除菌に成功するといわれ、2回目の除菌治療まで保険適用となります。
ただし、薬のアレルギーのある方は、除菌治療ができない場合があります。

このページの情報に関するお問い合わせ先

中札内村役場

福祉課 保健グループ
TEL. 0155-67-2321